週刊誌から from weekly magazine 2004 9 8
ニューズウィーク日本版 2004 9.15
「ハイテク警備で守り抜け」
「治安当局によれば、最新のセキュリティーシステムの最終目標は、
市民が警察国家のような息苦しさを感じずに、
安心して暮らせるようにすること。」
アメリカのハイテク技術は素晴らしい。
アメリカ市民に警察国家のような息苦しさを感じさせずに、
アメリカ版のKGBを作り上げた。
しかし、それでも、最近は、息苦しさを感じているらしい。
誰もが、対テロ戦争が終わってほしいと考えているかもしれない。
しかし、今のままでは永遠に終わらないでしょう。
それは、予算獲得の問題があるからです。
かつて、ソ連という脅威が存在しました。
そのため、軍事予算や治安予算は、楽に獲得できました。
ところが、ソ連が崩壊してしまいましたので、
こうした予算は、毎年削られていき、一部の業界にとって、死活問題となりました。
しかし、運がいいことに、
今度は、対テロ戦争という新しい予算獲得の手段ができました。
こうして、死活問題になるまで削られた予算も復活しました。
それでも、一部の業界は不安を感じているでしょう。
ウサマ・ビンラディンが病死してしまうのではないかという不安です。
そうなると、また予算獲得が困難になります。
万が一、そうなったら、
第二のウサマ・ビンラディンを作ればいいと考えているかもしれません。
それでは、次の記事から。
「『神風』の謎を解き明かす」
「考古学 13世紀に日本に攻め入り突然の嵐に撃退された
蒙古軍の『敗因』が長崎での水中調査から見えてきた」
まだ、雲のメカニズムは、科学で解明されていません。
だから、台風のメカニズムの解明は、もっと先になるでしょう。
しかし、いずれは解明されて、雲の科学や台風の科学として確立するでしょう。
最近、日本に上陸する台風が増えました。
アメリカでも、大型のハリケーンがアメリカ本土を直撃しています。
アメリカ人は、大きいものが好きですから、
ハリケーンも、大きい方が好きでしょう。
今回のハリケーンは、満足できる大きさだったでしょうか。
アメリカ病 American disease 2004 7 26
アメリカが、「テロとの戦い」を続けている限り、
アメリカの衰退は、止まらないでしょう。
それは、こういうことです。
「テロとの戦い」は、経済改革よりも優先するでしょうし、
経済改革を推進すると、「テロとの戦い」はできなくなるでしょう。
つまり、「テロとの戦い」は、経済的な採算性を度外視しないと、できないということです。
しかし、地球上から、すべてのテロリストをなくすには、永遠の時間がかかるでしょう。
つまり、テロとの戦いは、永遠に終わらないでしょう。
そして、アメリカの衰退は、永遠に止まらないでしょう。
要するに、アメリカは、「終わりなき戦い」を始めてしまったのです。
しかし、現状では、「テロとの戦い」という看板を掲げないと、
アメリカを、ひとつの国として、まとめることはできないでしょう。
今のアメリカは、共和党支持者と民主党支持者の間の溝は、
限りなく深くなってしまったのです。
ああ、自由の国、アメリカよ。
そして、寛容の国、アメリカよ。
アメリカが消えていく。